上越・荒沢山-足拍子岳縦走(3/21N〜23) ![]() | |
荒沢山より足拍子岳を望む | |
期 日;2008年3月21日(金)夜〜3月23日(日) 場 所;上越・荒沢山(1302m)--足拍子岳(1408m)縦走 メンバー;L.金井良一、宮沢正男、西村文貴 3名(敬称略) コースタイム 3月22日;土樽駅 6:00−荒沢山 10:35 −足拍子岳17:00−19:00南峰下部(幕営) 3月23日; 南峰下部7:15−土樽駅9:05 | |
![]() 荒沢山・足拍子岳概念図 |
![]() 1. カドナミ尾根を登る西村、宮沢 ![]() 2. カドナミ尾根から万太郎山を望む ![]() 3. カドナミ尾根から荒沢山(左端)と稜線、 大きいコルはホソドノコル ![]() 4. 荒沢山-足拍子岳稜線 |
記録 「トレーニングを兼ねた冬のバリエーションに出掛けよう!」と、 記念すべき60周年記念の第一回目の山行は、土樽駅のすぐ東に見えるゴツゴツした 荒沢山(1303m)から足拍子岳(1408m)への1泊2日の縦走路。 ルートは南カドナミ尾根を登り足拍子岳の南尾根を下るもので、土樽の駅前から登り駅前に下山する、至って便利な山だ。 メンバーはL金井・宮沢(正)・西村。 前夜泊の土樽駅では通過列車と関越自動車道の騒音でちょっと睡眠が足りないが、 取り付いた尾根の藪の中でカモシカのお出迎えがあり、きっと良い山行になるさ! 尾根は3分の2も登ると顕著な雪稜に変わり、南に純白の谷川連峰が美しい。 途中軽装の単独行者が登っていった。 荒沢山頂上10時30分。「HPに載るかな〜?」狭いテッペンで金井さんは記念撮影のデジカメをパチリ。 さて、いよいよ核心部の縦走路。荒沢山頂でゼルバンを着けて、直線距離およそ1.5km先の足拍子岳直下まで 釣瓶のザイルをしごく。 文献にはコルへの下降に一回懸垂をすると記述があるが、現場はボロボロの岩の痩せ尾根で、 不安定な雪庇やスノーブリッジ、キノコ雪が足拍子岳まで連続している。 「ビレイ解除、ザイルアップ!」途切れないコールに雪崩がドンドン!と応える。ザイルピッチは40以上だろうか。 最終目標、足拍子岳への登りはまるでセラック帯。崩壊した雪壁の亀裂を避けて頂上に迫る。 ピークは目の前だが、最後の登りは危険なナイフリッジ。冒険は回避して側面のブッシュから頂上に立つ。 やった!越後三山・巻機山・大源太山・一の倉岳・万太郎山・平標山・苗場山がぐるり一望のもと。 落陽に迫られて南尾根の急斜面を下降する。苗場山の向こうに日が落ちると、巻機山の肩から満月が登った。 足拍子岳南峰直下に平坦部を見つけて幕を張る。 今夜の食事はスープにシーフードカレー、豆板醤のもやし炒めラーメンと練乳をたっぷりかけた氷アズキ。 文句なしの夕食、満天の星月夜、キラキラ輝く雪面に長い影を落とすピッケル。就寝。夜は更けてゆく…。 翌朝は快適な南尾根を下って早々と土樽駅に帰着した。9時30分。 皆山行の余韻をかみしめながらザックを車のトランクに載せる。 すぐ傍の遣り水に雪解け水が流れている。春はもうすぐそこだ。 西村文貴 記 2008年3月21日夜 車で横須賀を発ち土樽駅で仮眠を取る、 しかし関越自動車道から車の騒音うるさく余り眠ることが出来なかった。 土樽駅から今日登る稜線が正面に見える、ルート確認後出発、カドナミ尾根から荒沢山をめざす。 カドナミ尾根は結構急だが快適な登りで荒沢山頂上へたどり着く。 これから行く稜線が足拍子岳へと伸びている、稜線はやせ尾根で雪も少なく変えって不安定で悪い。 ホソドノコル手前からザイルを付け足拍子岳手前まで釣瓶で行動した。 足拍子岳頂上直下も雪の付き方が悪く、ブッシュを掴みながら北側にトラバースして雪壁を登り頂上に立った。 天気も良く最高の気分。 下降は南峰を登り南峰の急な尾根を下り(結構イヤラシイ)南尾根を下って土樽駅に戻った。 金井良一 記 |
![]() 5. 荒沢山頂上にて(左)宮沢と(右)金井 |
![]() 6. 稜線を行く(その1) |
![]() 7. 稜線を行く(その2) |
![]() 8. 稜線を行く(その3) |
![]() 9.足拍子岳からの荒沢山 |
![]() 10. 足拍子岳南峰 |